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石原代表の「日本政策センター全国研修会 第34回」のご報告

 ホームに11月24日に福岡県春日市で開催された〝「日本政策センター九州ブロック研修会」についての石原代表のご報告"を掲示するため、今まで掲示していました〝10月12日・13日に行われた「日本政策センター全国研修会 第34回」のご報告”をこちらに移動しました。

全国研修会報告

 

 日本政策研究センター第34回全国研修会は、10月12日(土)・13日(日)京都の花園会館ホテルで開催されました。

 

 初日は、岡田幹彦先生の「国難にいかに立ち向かうのか」と題された導入講演から始まりました。西洋諸国は、グローバリズムからの脱却を志向しているのですが、日本は例によって周回遅れの状況であることが語られました。

 そして、この状況を変えていくには、日本人が「自らを知ること」が打開の根本であるとの自覚を持ち、先人達の「万世一系の天皇」を戴く皇国日本の尊厳に対する絶対の自覚と確信を後世の我々もまた身に体して行くならば、必ずこの危機・国難を乗り越えていけると喝破されたのには、大きな勇気を頂けました。

 

 また、参加者の中にウクライナ人で、ウクライナの状況に対して我々に貴重な情報を授けて下さる、グレンコ・アンドリーさんが来ており、特別にメッセージをもらえたのは嬉しい驚きであるとともに、改めてセンターの全国的な認知度の広さを感じさせるものでした。

 

夕食後は、衛藤晟一参議院議員からの「激動の40年・私の戦い」と題された力強いビデオメッセージを視聴後、古事記学会理事・学習院女子大学講師の寺田恵子先生から「比較神話から学ぶ日本の国柄」と題された講演を拝聴しました。

世界の神話と比較し、日本の神話が独自の性格を持つこと、それも男女のあり方に対していかに開明的な要素を含んでいるかを、優美な口調で平易に語っていただきましたが、先ほどの岡田幹彦先生の日本を知ることの大切さと呼応する内容であり、意義深いものであったと思います。

 

初日の研修はこれで終了いたしましたが、これより後は、一泊研修ならではの全国の会員同士との酒を酌み交わしながらの夜の交友会があちらこちらの部屋で開かれ、お互いの元気を喜び、志を励まし合いました。これもまた、全国研修の楽しみです。

 

明けて二日目は、この研修会の中核とも言うべき、「混迷日本・どうする日本」のテーマのもと、岡田邦宏・小坂実・伊藤哲夫諸先生方から研修を受けました。

 

岡田邦宏先生からは、「この難局をどう乗り越えるか」と題し、この現状をいかに捉え、どう巻き返しを図っていくかについてのご指摘を頂き、小坂先生からは「夫婦別姓・LBGT・ジェンダーをめぐる論点と課題」との演題のもと、日本解体の意図を持った政治活動の動きに対し、精緻な分析と我々に対する課題の提起が行われました。

そして、「今こそ「日本人の物語」を語ろう!」と題された伊藤哲夫代表の研修には、心が震えるような、非常に深い感銘を受けました。世界に類を見ない、長きに渡る歴史を紡いできた日本民族、それは決して順風満帆の流れの中でのみ成し得て来たものではありません、国家存亡の危機ともいえる状況を幾度も乗り越えて来ての今現在なのです。それは、私たちの誇るべき美しき伝承、物語です。

私たちは、この魂のバトンとも言うべき美しき物語を過たず受け継ぎ、確実に次の世代に受け渡さなければならない、そのことが深く胸に刻まれた研修でした。

 

その後、各地からの活動報告には、参考になると同時に大きな励みになりました。谷口智彦先生のご講演がご事情により、中止になったのは残念でしたが、代わりに急遽隣接する妙心寺退蔵院への参拝が決まり、一寸した修学旅行気分が味わえたのも楽しき、良き体験でした。

 

毎年行われる、全国研修会は、日本政策研究センターの先生方から直接のお言葉を頂けるとともに、見識の高い有識者の方々からのご講演を聴け、さらには全国の多くの仲間と出会い、共に熱き志を語り合える。楽しくも、心燃える得難い機会です。来年も、さらに多くの仲間と出会えることを楽しみにしています。(文責 石原)