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日本被団協がノーベル平和賞受賞

 日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞されたことを、日本国民として嬉しく思います。そして今回の「日本被団協のノーベル平和賞受賞」で、遠い記憶を思い出しました。

 

 小学生の頃に父に連れられて長崎の原爆資料館に行き、掲示されていた被爆者の方々のすさまじいお姿の写真を見て、戦慄を覚えた記憶があります。人間が同じ人間にここまで恐ろしいことが出来るものかという恐怖でした。しかしながら年を重ね、九州を離れ、関東で生活するようになってからは、それは遠い記憶になっていました。

  子供の頃とはいえ、被爆者の方々の惨状を一目垣間見ておきながら、今まで何もしなかった自分を恥じるばかりです。

 

 日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の長年にわたる活動(=ご苦労)に感謝し、以下の記事を皆様にご紹介します。

 

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1.🔗10日午後にノーベル賞授与、92歳被団協田中さん「力振り絞る」世界が認めた伝える覚悟

 〝【オスロ=木下倫太朗】ノーベル平和賞の授賞式が、10日午後1時(日本時間同午後9時)からノルウェーのオスロで開かれる。世界に被爆の実相と核廃絶を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員が登壇し、メダルや賞状が授与される。式で演説する田中熙巳(てるみ)さん(92)が9日、オスロで記者会見し「最大限の力を振り絞り、核兵器は人類と共存させてはならないと伝えたい」と決意を示した。”

 

2.🔗ノーベル賞平和賞、1分超のスタンディングオベーション 被団協に授与、緊張の中にも笑顔

 〝ノルウェー国王らも臨席して行われた式では、ノーベル賞委員会のフリードネス委員長が授賞理由について「核兵器が二度と使われてはならない理由を身をもって立証してきた」と説明。委員長から田中重光さんにはメダルが、箕牧さんには賞状がそれぞれ手渡された。箕牧さんは賞状を受け取ると深々と一礼し、笑顔も見せた。”

 

3.🔗「皆さんの努力が実ったよ」 被団協ノーベル平和賞、代表委員の田中熙巳さん演説

 〝「核なき世界へ話し合いを」。被爆の実相を長年伝えてきた日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が10日、ノーベル平和賞を授賞され、代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(92)が核廃絶に向けたメッセージを発信した。来年で原爆投下、終戦から80年。被爆者運動を続けて志半ばで逝った先人たち、広島や長崎にいる全ての被爆者への思いを込めた。”

 

4.🔗<主張>被団協へ平和賞 核の脅威に対する警鐘だ

 〝ノーベル賞委員会は、被爆体験を語り継ぎ、核兵器のない世界を目指してきた被団協の活動を称(たた)えた。 被団協の受賞を喜びたい。 世界は今、核兵器の脅威にさらされている。東西冷戦終結後、最も深刻な状況にある。

 〝被団協が悲劇的な被爆体験を、日本のみならず世界の人々へ伝え、核兵器使用を諫(いさ)める空気を広めてきた意義は大きい。どの国の指導者であれ、核兵器を使用すれば全人類から非難されるリスクを高めるからである。”

 

 

〇🔗世界の核弾頭数は計1万2000発 運搬高度化 迎撃困難に

 

 日本被団協のノーベル平和賞受賞関連記事ですが、皆さんが知っておくべき内容です。特に日本の周辺国の核弾頭保有数「ロシア 5580発」「中国 500発」「北朝鮮 50発」。

 

 ここで、被団協の皆様と私は意見が異なってしまうのですが、「核廃絶」「戦争反対」は被爆者としての経験から出た素晴らしい理念です。 しかしながら日本の周辺国がこれだけの核弾頭を持っている現実があります。さらに「ロシアのウクライナ侵攻」の現実があり、「中国の台湾進攻」「北朝鮮の暴発」の可能性が語られる時代なのです。

 

 核を持っている侵略国家に無手では対抗できず、家族を守れません。いやでも抑止力としての「核保有」という対抗手段を持たざるを得ない時代だと思います。

 近隣国、ロシア・中国・北朝鮮が核保有国である現在、日本国が国民を守るための最悪ですが最善の対抗策は「日本の核保有」だと思っています。

 

〇🔗日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)

 日本被団協のホームページです。各所にちりばめられている被爆者の方々のメッセージをぜひお読みください。原爆の被害にあわれた方々の恐ろしくも悲しい体験が綴られています。

 

 また、🔗「被団協の歴史 ノーベル平和賞受賞に当たって」というページで、授賞理由について田中照巳氏の発言「ノーベル委員会が、いまの情勢がアメリカに気兼ねしているような状況ではないと判断したのではないか。アメリカに盾ついているかどうか知らないけれども、とにかく被団協にノーベル平和賞を与えて、そして被爆者たちがやってきた訴えを世界中の人たちの共有の認識にして、核兵器の運動を本当に世界的なものにしていかなくてはいけないと委員長が判断したのだと思いました。」

 

 ロシアがウクライナに核攻撃を行う危険性が語られる状況下に、ノーベル財団が日本被団協にノーベル平和賞を授与したというのは、少なからずプーチン氏の「ウクライナへの核使用」への抑止策であったと考えています。