奈良県山下知事と県議会が、『イベントは費用がかさむ』と「大立山まつり」「天平祭」を中止にさせておいて、「2億7000万円をかけて参加者9000人のK-POPライブ」を開催されるそうです。
あれ~?なんだか意味が解りません~。
〇天平祭 :年3回開催。 昨年実績:費用1億3300万円、動員数:11万7500人
〇大立山まつり:毎年一月に二日開催。本年実績:費用5200万円、動員数:1万6000人
〇KーPOPライブ:来年10月回開催。一日だけ。 :費用2億7000万円、観客想定9000人
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1.奈良新聞🔗「大立山まつり」「天平祭」奈良県が廃止決定、運営費の拠出停止 石川・実行委員長「決定前に議論できず」
〝奈良県は、奈良市の平城宮跡で毎年、開いてきた「奈良ちとせ祝(ほ)ぐ寿(ほ)ぐまつり(大立山まつり)」と「平城京天平祭(夏・秋)」の廃止を決めた。”
〝平城宮跡の主要イ”ベント廃止を決めた山下真知事は新年度予算発表の記者会見で、「新年度に立ち上げる観光戦略本部に平城宮跡歴史公園活性化部会を設け、徹底的に議論する。行政が税金を投入してイベントをしなくても、人が自然に集まってくるような、そういう人を引きつけることのできるコンテンツは何なのかを検討していきたい」と話した。”
2.「お金ない若者も大好きなKーPOPに」奈良知事 2億7千万円で来年無料公演、疑問視も
〝同イベントは、来年に迎える日韓国交正常化60周年、再来年に迎える県と韓国・忠清南道の友好提携15周年に合わせた9000人規模の無料コンサート。県国際課によれば、今年2月に東京都内に忠清南道の事務所が開設された際、山下氏も招かれ、その場で忠清南道知事と開催を企画したという。”
〝山下氏は、Xで「当初は有料での開催を計画したが、国際的な友好親善という趣旨から無料の方が適切で、その方がかえって多くの支援も得られるだろうということになった」と説明し、「日韓両国の首相や大統領が誰になろうとも、日韓関係を良好に保つには、地方間や民間の交流は重要」と指摘し、「高い安いという次元だけで考えるべきではない」と強調した。”
つまり、「知事のメンツを保つためのイベント」ということですね。
3.🔗「『行きたーい、めっちゃ楽しみ』の声も届く」奈良県知事、K-POP公演歓迎の声を紹介
〝「財源」に関しては、昭和63年に開催された「なら・シルクロード博覧会」の収益金を積み立てた基金を取り崩すといい、「税金ではない事業収益金が主として当てられる」とした。
一方、同イベントを巡って12日に「お金のない日本の若者も大好きなK─POPアーティストに生で接することができる」とXに投稿したことについては、「日本の若者がお金がないという意味ではなく、『日本の若者も財布の中身を気にする必要なく』という意味なので、誤解を与えた方にはお詫びして訂正する」と釈明した。”
県が行った事業(県民の税金投入)で得た収益金は、県民の税金ではない! いやぁ~、このすがすがしいまでの、県政トップ!。で、「お金のない若者は来なさい。大好きなKーPOPアーティストに合わせてあげるよ~。」ですか。(笑) まあ、これは奈良県民の皆さんの考えに任せましょう。
おまけです。
〇日刊スポーツ🔗罰則科すとの内容も…26年の愛知・名古屋アジア大会組織委に改善要求 契約順守の異例覚書締結
〝2026年に愛知県と名古屋市が共催するアジア大会について、開催都市契約で定めた運営準備に問題があるとして、大会組織委員会がアジア・オリンピック評議会(OCA)から改善を求められていることが9日、関係者への取材で分かった。組織委とOCA、日本オリンピック委員会(JOC)は、同契約を順守するとの異例の覚書を6日付で締結。OCAの方針に反した場合は罰則を科すとの内容も盛り込まれた。”
〝アジア大会とアジアパラ大会の開催経費は当初想定の計約1千億円から大幅に増大し、2千億円超となる可能性が浮上している。大会関係者は「OCAが納得していない論点が宿泊計画以外にも複数、残っている」とし、今後も丁寧な協議が必要との認識を示した。”
産経新聞12月17日の紙面に有った記事がWeb記事で見つかりませんので、同様の内容の日刊スポーツのWeb記事です。で、産経新聞の紙面の方には以下の文章があるのです。
〝大村知事は11日の記者会見で覚書の存在などを認めず「準備は順調」と強調。組織委も「回答を控える」としている。
開催経費も大きな懸案だ。アジア大会とアジアパラ大会の開催経費は当初想定の計1千億円には到底収まらず、2千億円超となる可能性が浮上している。大村知事は「物価高による増額だ」として政府への支援要請を繰り返しているが、原則として大会経費を補助しないとの閣議決定があり、実現は厳しい。
開催決定から8年が経過したが、アジア大会で850億円としている大会経費は一度も更新していない。関係者によると、組織委内部では2千億円どころか、さらに上振れするとの試算もあったという。不透明な財政計画に政府関係者は「お願いに来る前に全体像をまず示すべきだ」と憤る。”
大村知事は2011年初当選ですから、このアジア大会開催については完全にご自身が推進したことになります。大村知事、やらかしちゃったのかな。
他にもやらかしといえば、大阪万博も来年開催ということで今は盛り上げようとしていますが、昨年末から春先まで、開催費用の拡大が問題になってましたし、2021年開催した東京オリンピックも確か「コンパクト開催」が招致の要であったのに、実際には開催費用は膨大に予定を超過したという記憶があります。まあ、万博やオリンピックでは、周辺エリアのインフラが整備されるという利点もあるので収支が赤字でも・・・という面はあります。
高齢化社会に進んでいる日本、そろそろ世界的なイベントは他国に任せて、それこそ「コンパクト化」に向っていくべき時代になったのではなかろうかと思う今日この頃です。