昔、ある方から「日本海を中心にした地図を上下さかさまにすると、中国が『台湾・尖閣諸島・沖縄』に固執する意味が分かるよ」と言われたのを思い出しました。
地図を見れば判りますが、中国は強大な海軍力を持っても、九州南部から台湾につながる南西諸島によって蓋をされている状況で大規模に太平洋に進出することが出来ません。つまり、大陸国家としてのランドパワーは持っていても、シーパワーは持てない。これは、中国は大国であっても超大国にはなれないということになります。
だからこそ中国は、台湾が欲しい、尖閣が欲しい、そして沖縄から米軍に出ていってほしい、となるのです。
沖縄で反基地運動をされている左向きの人たちの目的は沖縄から米軍を撤退させること。つまり中国の意向が働いているということになります。
その様な人々が、沖縄の再興を願った牛島中将の辞世の句《秋待たで 枯れ行く島の 青草は 皇国の春に 甦(よみがえ)らなむ》に文句をつけるのも、もっともだなといったところです。
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〇🔗陸自15旅団長が見つめる逆さの世界地図 牛島司令官「辞世の句」も元日からHPに復活
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〝中国軍の艦艇が広い太平洋に出るためのルートは限られる。北海道と本州の間の津軽海峡などが知られるが、近年は沖縄本島と宮古島をつなぐ宮古海峡を南下するケースが目立つ。
15旅団はまさに、中国と対峙(たいじ)する最前線。上野陸将補は「広いエリアの沖縄周辺は、後方支援など部隊がしっかりと活動できる態勢をつくるのが非常に難しい地域だ」と指摘する。”
〝防衛に関わる県民の反応は、沖縄が歩んできた歴史と密接に関係している。中には、沖縄の地で国に殉じた日本軍将兵を貶(おとし)めるような主張もあるが、先人の努力が歪(ゆが)められるようなことはあってはならない。
逆さの世界地図が示すように、地政学的要衝の沖縄で国を守るということは、それだけ困難が伴うことなのである。”