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最大の問題は「子供の姓」旧姓の通称使用拡大へ結論を

 産経新聞は、この件で高市早苗氏と自民党保守系議員が動き出したことが嬉しくてたまらないようです。まあ、私も同感ですが。

 

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〇2/5🔗自民「創生日本」再始動、通称使用拡大案を提示「国の根幹めぐり党が割れるようでは…」

 〝安倍晋三元首相が会長を務めた自民党の保守系議員連盟「創生『日本』」は5日、国会内で総会を開き、選択的夫婦別姓制度を巡り議論した。総会の開催は約2年ぶりで、旧姓の通称使用を拡大する党内の複数の案が示された。同制度の導入を巡っては党内で賛否が割れているが、同議連は通称使用拡大での意見集約を目指す方針だ。”

 〝この日は産経新聞の皆川豪志編集局コンテンツ統括を講師に招き、「ごまかしの選択的夫婦別姓議論」と題した講演も行われた。皆川氏は、産経新聞が同制度について小中学生約2000人を対象に行ったアンケートの結果を説明し、「国の根幹にかかわる家族のあり方を巡り、党内の意見が割れるようでは有権者に見放されるのではないか」と苦言を呈した。”

 

今日8日の産経新聞ネット記事では本件について7件の記事がありました。(うち5件を掲載します)

〇🔗「強制的親子別姓」「子供に選択の機会ない」選択的夫婦別姓を日本女性の会が危惧 横浜で

 〝日本女性の会神奈川は6日、JR横浜駅前で今国会の焦点とされる選択的夫婦別姓の導入に反対し旧姓の通称使用の法制度化を求める街宣活動を行った。選択的夫婦別姓について、「強制的親子別姓、強制的家族別姓です。家族がバラバラになります」などと懸念を訴えた。”

 〝導入を求める側の人々が唱える「選択制だから誰も困らない」という訴えについては「正しくありません。一番大きな影響を受けるのは子供です。選択制とはいえ、子供に選択の機会はありません」などと危惧した。”

 

〇🔗最大の問題は「子の姓」、旧姓の通称使用拡大へ結論を 国士舘大・百地名誉教授

 〝選択的夫婦別姓制度の最大の問題は子の姓の扱いだ。生まれたばかりの子には姓の選択権がない。それどころか、別姓家庭に生まれた子は、父か母いずれかの名字とは異なる「親子別姓」を強制させられる。現在、一部の野党が示す案では、子が生まれるたびに夫婦が姓を決めるとあるが、現行の戸籍法では出生後14日以内に氏名を届け出なければならないため、夫婦間の協議が整わなければ無戸籍児になる。”

 〝別姓導入賛成派の論拠は、平成27年と令和3年の最高裁判例が「この種の制度の在り方は国会で論ぜられ、判断されるべきだ」と判示したことだ。しかし、判決は同姓制を合憲としており、別姓導入を求めたわけではない。各種調査では5割近くが通称使用拡大を必要とする一方、別姓導入賛成は2割程度にとどまる。これは便宜上の不具合を改善してほしいということにほかならない。”

 

 強制という言葉に極端に反応する左に傾いた頭をお持ちの方々が、何故、この生まれてくる子供たちに別姓を強制することになるというリアルを無視するのかが、わかりません。

 

〇🔗選択的夫婦別姓反対派は「夫の家に入れる形残したい」共産・田村智子氏、シンポで推察披露

 こちらは、左に頭が傾いている夫婦別姓推進派の方々の言論です。

 〝親子の姓が異なってしまうことへの懸念について、立憲民主党の辻元清美代表代行は「日本以外の国は選択的に選べる。その国の子供が不幸に陥っている事例があれば紹介してほしい」と疑問視した。共産党の田村智子委員長は「反対する人は、妻が夫の家に入る形を残したいことが本音ではないか」と指摘した。”

 〝田村氏は「選択的夫婦別姓に踏み出さなければ、もう人権侵害は明らかだ。女性が結婚して働き続けるとき、古い型にはめられることが不利益をもたらし、アイデンティティーを傷つけるかは明らかだ」と強調した。”

 

 辻本氏「日本以外の国は選択的に選べる。その国の子供が不幸に陥っている事例があれば紹介してほしい」、田村氏「選択的夫婦別姓に踏み出さなければ、もう人権侵害は明らかだ。」

 だそうですが、辻本さんには「子供が嫌がっているんですけど。子供に強制するのですか?」

 田村氏には「その人権侵害の実例を挙げてもらえますか?」根拠を示さずに結論を迫る。こういうのって一般的には脅迫という犯罪ですよね。

 

〇🔗夫婦別姓議論、旧姓の通称使用拡大巡り自民保守派に複数案…一本化できなければ党分断も

 〝今国会の焦点である選択的夫婦別姓制度を巡り、自民党は来週、党内議論を本格化させる。家族のあり方を変える懸念から、制度導入に慎重な保守系議員らは旧姓の通称使用を拡大する方向で意見集約を目指す。ただ、慎重派の間でも通称使用拡大に関して複数の案が存在しており、一本化を巡っては党の分断につながる恐れもある。”

 〝高市氏の私案は、戸籍上は同姓を維持しつつ、旧姓の通称使用拡大を法律で位置づける。現状、住民票やパスポート(旅券)などの公的証明書は希望すれば、現在の姓と旧姓の併記が可能だ。この仕組みを幅広い分野に広げて不便を解消するため、国や地方公共団体、事業者に必要な措置を取るよう求める。”

 

〇🔗夫婦別姓巡り定まらぬ石破首相 「賛成」から「通称使用拡大」に傾くも「変節」の懸念

 〝選択的夫婦別姓制度を巡り、石破茂首相(自民党総裁)のスタンスが定まらない。かつては制度導入に積極的な姿勢を示していたが、今国会の論戦では一転して慎重な答弁が目立つようになった。”

 〝「家族の形態や国民意識の変化、家族の一体感や子供への影響などさまざまな点を考慮し、幅広い国民の理解が形成されることが重要だ」。1月27日の衆院本会議の代表質問で、首相は選択的夫婦別姓制度導入の是非に関し、慎重な考えを示した。”

 

 高市氏の明確な私案と、石破首相の優柔不断。どちらが国政を担う人物たるか、明白ですよね。昨年の自民党総裁選挙2次投票で、石破氏を選んだ国会議員がいかに国政を軽く見ていたかの証明です。悔しいです。悲しいです。

 

 とにかく「選択的夫婦別姓」というのは、わが国で100年以上続いてきた「夫婦同姓」を否定するものであり、現在の家族制度そのものを崩壊させる可能性のあるものです。「婚姻した女性が苦しんでいる」という言葉だけで具体的な事例も上げずに、制度化しようとする頭が左に傾いた人々の話にはうんざりします。

 ついでに言うと、子供の姓について夫婦で決められない場合は裁判所が決めるとの立憲民主党の意見ですが、裁判所が子供の姓を夫と妻のどちらかに決めることができる論拠はどのようなものなのでしょうか?それも決まっていないのに「夫婦別姓」を進めるのは無責任にもほどがあります。